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2026.08.18

イーグリッド 今岡明信が「建設DX推進セミナー2026」に登壇
道路パトロールDX「Roadify」

イーグリッド 今岡明信が「建設DX推進セミナー2026」に登壇
道路パトロールDX「Roadify」

【セミナー登壇レポート】株式会社イーグリッド(e-Grid)ビジネスソリューションDiv 今岡明信

「建設DX推進セミナー2026」(2026年7月24日)にて登壇する今岡

2026年7月24日、島根県内の建設技術者やコンサルタント技術者、行政職員などを対象とした「建設DX推進セミナー2026(主催:有限会社建設興業タイムス社)」が松江・浜田(オンライン)の2会場で開催されました。株式会社イーグリッド(e-Grid)ビジネスソリューションDivの今岡明信は、出雲市 都市建設部 道路河川管理課の福庭正和氏・石原光規氏とともに登壇し、官民連携プロジェクト「道路パトロールDX(サービス名:Roadify/システム名:IZURIMS)」について講演しました。
行政の現場が抱える「守り手不足」という課題に、テクノロジーでどう向き合ってきたのか。今岡のキャリアとプロジェクトの実際を通じて、イーグリッドという会社で働くことのリアルをご紹介します。

■今岡明信について

・名前:今岡明信(いまおか あきのぶ)
・所属:ビジネスソリューションDiv(本社:島根県出雲市)
・イーグリッド入社:2026年5月
・出身・在住:島根県出雲市
・これまでの経歴:行政(土木技師として6年間、道路維持・防災分野を中心に担当)/ITスタートアップ(3年間、国内外の事業開発・プロジェクトマネジメント・経理・営業など幅広く担当)
・得意領域:道路インフラ、モビリティ、画像認識AI

今岡は、行政の土木技師として6年間、道路維持や防災の現場に立ってきました。その後、ITスタートアップで3年間、国内外の事業開発からプロジェクトマネジメント、経理、営業まで幅広い実務を経験し、行政の現場を知る視点と、事業を形にする視点の両方を持つキャリアが、イーグリッドで手掛ける「行政の現場課題×デジタル技術」という仕事にそのままつながっています。2026年5月にイーグリッドへ入社し、出雲本社で道路パトロールDXの実務を担っています。

■なぜ今岡がこのプロジェクトを担当したのか

出雲市の道路パトロール業務の実態を知った当社からの提案がきっかけとなり、2023年8月に出雲市との共同実証実験が始まりました。行政での実務経験を持つ今岡は、出雲本社に所属する立場として、行政側の課題感を理解しながらプロジェクトの実務を担当しています。2024年度の本格実証・効果検証を経て、2025年12月1日には出雲市役所でIZURIMS出発式が開催され、本格運用がスタートしました。今岡自身、出雲市の道路管理という「地元の課題」に、地元出身の技術者として向き合っています。

■出雲市が抱えていた課題

出雲市は島根県第2の都市で、人口は約17万人、面積は624.36km²です。市民1人あたりの道路管理延長は19.6mと、類似団体平均(約12m)を大きく上回っています。広大な道路網を、限られた人員で維持管理しなければならない構造的な課題を抱えていました。

加えて、人口減少も追い打ちをかけています。出雲市の人口は2020年の約17万人から2040年には約15万人まで減少すると推計されている一方で、インフラの維持修繕にかかる経費の負担は今後大きくなることが予測されています。税収と人手が細っていく中で、老朽化と財源不足という2つの壁にどう対応するかが、行政にとって現実的な課題になっています。

道路パトロールの体制は10名(5班×2名)で、管理路線数は約8,000路線、総延長は約3,000km(博多〜東京間に相当する距離)にのぼります。1人あたりの担当延長は約300km。全路線を巡回しきれないことによる「管理瑕疵」のリスクと、損傷の発見品質が担当者の経験に依存してしまうという2点が、従来体制の限界として挙げられていました。今岡自身、行政職員として同じような現場の限界を肌で知っていたからこそ、この課題の重さを実感を持って語ることができたといえます。

■Roadify(IZURIMS)の仕組み

AIと人の目、両方の情報を集約」のスライドを説明する様子

Roadifyは、パトロール車両に搭載したドライブレコーダーの映像をAIが自動解析し、道路の異常を検知・地図化するシステムです。仕組みは大きく3ステップに分かれています。

①データ取得:パトロール車両のドライブレコーダーで市道を録画

②クラウド処理:映像・位置情報をクラウドにアップロードし、AIが自動解析

③レポート・マップ:異常箇所を地図上に表示し、レポートを自動作成

検知対象は、ポットホール(路面の穴)・陥没・クラック(ひび割れ)・路肩崩れ・落石の5事象です。この5事象は、出雲市が実施した道路に関する住民アンケート(苦情約3,200件)を分析した結果、苦情全体の約33%(約1,100件)を占めることが分かったことに加え、AIによる検知の実現可能性も踏まえて優先対象に選定されました。

今岡が講演で強調したのは、「AIは万能ではない」という前提に立った設計です。AIが異常を網羅的に検知したうえで、最終的な補修対応の要否は必ず人(道路管理者)が画像を確認して判断します。AIと人がそれぞれの役割を分担することで、省人化と対応品質の両立を図る。パトロール員が目視で発見した損傷についても、スマートフォンアプリで撮影・登録すればその場で日報が自動生成される仕組みになっており、現場の手間そのものを減らす設計にもこだわっています。

■現場職員の反応

50代後半〜60代の職員からは、当初スマートフォン操作への抵抗があったものの、地図情報や移動経路が自動で記録されるようになったことで「やりやすくなった」という声が挙がっています。

■今後の展開

今後は、道路パトロール車だけでなく市の公用車にもドライブレコーダーを展開してカバー範囲を広げるほか、年1回の市民アンケートを通じて市民の声を定期的に反映していく方針です。本システム導入で蓄積した経験を活用し、点検対象の拡張も進めています。

路面標示(白線等):ドラレコ映像をAIで解析し、塗り直しの優先度を見える化
道路標識:AIで自動認識し、台帳を整備・更新
カーブミラー:AIで検知し、位置をマッピングして管理台帳化

■今岡のコメント

一度は行政、地元を離れましたが、今回イーグリッドのプロジェクトを通じて地元の行政課題解決に貢献することができ、心より嬉しく思います。

これまでのキャリアでは、偶然にも「道路パトロール業務の現場監督員の経験」と「画像認識AI領域の経験」があり、Roadifyを知ったときに「これは自分がやるべき仕事だ!」と思い、入社を決めた部分が大きかったです。入社後は、希望どおりRoadifyを担当させていただき、入社2か月で今回のセミナーまで任せていただけました。

行政の現場では、「仕事は増えるが人手は減る」が常態化し、「本当はやりたいけど手が回らない… 」という事態が起こっています。一方で、「AI使えばいいじゃん」ということも、なかなかすぐには導入が難しいのが行政の実態です。

そこで、行政の皆様にはイーグリッドのような会社を頼っていただければと、思っております。

イーグリッドでは、「AI×人」で調査に係るコストと時間をとことん削ることができます。これで現場が楽になるだけではなく、削ったコストを修繕の予算に回すことができ、長寿命化のサイクルを実現できます。

AIを活用した調査の幅は広がりつつあり、道路の異常だけではなく、区画線の劣化状況やカーブミラー、標識などの調査にも展開しています。

イーグリッドはチャレンジングな経験ができる環境や様々なバックグラウンドを持つメンバーが揃っています。AIの勢いはすさまじいですが、人の思いや人と人との対面でのコミュニケーションなど、AIには担えないこともありますし残っていきます。

メリハリのある仕事を人とのコミュニケーションを通じて一緒に取り組める方と一緒に働くことができると嬉しいなと思います!

行政の現場を知る技術者が、地元・出雲市の課題に技術で向き合う。今岡が体現しているのは、まさにイーグリッドが目指す「行政の現場課題×デジタル技術」というテーマそのものです。人口減少やインフラの老朽化は、多くの地域が共通して抱える課題です。イーグリッドは、今岡のように現場を知り、テクノロジーで課題解決に向き合えるメンバーを求めています。私たちの仕事や働く環境について、もっと知りたい方は、ぜひコーポレートサイトもご覧ください。

出典:「建設DX推進セミナー2026」講演資料(出雲市×株式会社イーグリッド「道路パトロールDX(IZURIMS)」、2026年7月24日)

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